ここでは、フィールドコードを用いた再読文字の入力について考えます。

文章にレ点を振るには
・欲しい場所に「レ」と入力する。
・その「レ」だけを範囲指定して右クリック、【フォント】を選ぶ。
・【下付き文字】のチェックを入れる。
これだけでOKです。


再読文字を入れたい場合や、あくまでルビのようなものとしてレ点を入れたいんだ、という場合には【フィールドコード】を用いる必要があります。
普段【ルビ】として使っているのは「文字の上に小さくした文字を併記せよ」というフィールドコードですし、【ページ番号】もフィールドコードの一種です。


フィールドコードを使うには、まず「Ctrl」と「F9」を同時に押します。すると、
{ }
こんな形の記号が、背景の灰色とともに出て、真ん中でカーソルが点滅するはずです。
このかっことかっこの間に命令を挟むことで、色々な場所に文字を入れることが出来るのです。
例えば、

これをかっことかっこの間に貼り付けます。
このままではよくわからないので、背景が灰色に選択されている状態で「SHIFT」と「F9」を押し、フィールドコードを非表示にしましょう。
すると、上下に「けんきゅうしつ」とルビの振られた「研究室」が完成します。


このとき、{ }は「{と}の間には命令が書かれてますよ」ということを表わしており、その間の文章はどこに何をどのように配置するかを指定する命令になっています。
それぞれ
Font:MS 明朝 →フォントは「MS 明朝」にしてくださいね。
\s\up 9(けんきゅうしつ) →ルビ部分に「けんきゅうしつ」と振ってください。9ぐらい離してね。
\s\up 0(研究室) →ルビを振られる文章は「研究室」がいいです。
\s\do 9(けんきゅうしつ) →下にも「けんきゅうしつ」ってあったら最高ですよ。
という意味ですね。
ちなみにこのままだと「けんきゅうしつ」の文字が大きすぎるので、もう1度「SHIFT」と「F9」を押してフィールドコードを出し、「けんきゅうしつ」を範囲指定、普通に文字を小さくすればOK。
10.5ポイントで文字を書いている場合、ルビとしては5ポイントが適当かつデフォです。

ここでは横書きで書いてあるため見やすいのですが、縦書きで文章を書いているところにこのコマンドを入れていくと見づらくなります。
そこで、【表示】から【下書き】表示を選びましょう。一時的に横書きになって見やすくなります。
戻すときは【表示】から【印刷レイアウト】で戻ります。

または、ルビが振ってある状態で「フィールドコードの編集」を選び、左下の「フィールドコード」をクリックしても編集できます。

さきほど「ルビもフィールドコードである」と言いました。
そのため、普通に文字にルビを振れば「上に文字を表示するフィールドコード」ができますね。
ルビを振った文字の上で「SHIFT」と「F9」を押せば、またフィールドコードが現れます。

さて、この場合「\s\up 9(けんきゅうしつ)」は「上に『けんきゅうしつ』と入れてください」の意です。
つまり、ここを「\s\do 9(けんきゅうしつ)」と、「up」を「do」に書き換えれば下にルビが出来ます。
あとは縦書きにして、「レ」「一」「二」を適当なところに入れれば漢文らしくなりますね。


ちなみに「左側のルビ部分にレ点を加えたい」場合は

と入力すれば室と研究の左側にレ点が入ります。


ショートカット
「Ctrl」+「F9」 →フィールドコード領域の作成
「SHIFT」+「F9」 →フィールドコードの表示・非表示
「ALT」+「F9」 →文章中のフィールドコードを全て表示・非表示


参考サイト様
「睡人亭」内、「再読文字の入力」ページ
http://www.shuiren.org/chuden/toyoshi/kanbun/03.htm
「よねさんのWordとExcelの小部屋」内、「フィールドコードの使い方」ページ
http://www.eurus.dti.ne.jp/~yoneyama/Word2007/word2007-field.html


ブラウザバックで戻ってください。